【元厚生次官ら連続殺傷 最終弁論(中)】「極悪非道な『ふり』をしているだけ」 弁護人、人間性強調(産経新聞)

 (13:50〜14:10)

 《小泉毅被告(48)の弁護人が、最終弁論書の読み上げを続けている。弁護人はこれまで、小泉被告が犯行当時、心神喪失や心神耗弱に該当するとの主張を繰り広げてきた。続いて小泉被告に襲われて重傷を負った、元厚生次官の吉原健二さんの妻、靖子さんについて触れていく》

 弁護人「被告人は、吉原さん方に侵入し、妻の靖子さんの胸を突き刺しましたが、遂行を中断しています。中止未遂が成立すると考えています」

 《「中止未遂」とは、犯人の意思で犯行を中止することで、刑法では、減刑または刑が免除されることになっている。検察側の主張では、小泉被告に襲撃された靖子さんは、いったん尻もちをついた後、立ち上がって逃げ、追いかけて刺そうとする小泉被告から逃れたとされる。弁護人は、この主張を否定し、小泉被告が自分の意思で犯行を中断したと主張した》

 弁護人「靖子さんが尻もちをついたことに争いはありません。被告は、その時間は3、4分と言っています…。見知らぬ男に胸を刺され、尻もちをついたとき、間髪入れずに体勢を立て直すとは、にわかには信じられません…。被告人の(3、4分という)認識の方が、客観的裏付けがあります」

 《続いて、靖子さんが命ごいをした状況について触れる》

 弁護人「被告人にとって予想外のことが起こりました。靖子さんは『すいません、ごめんなさい』などと命ごいをしたのです。被告人には『プライドの高い元厚生次官の妻が命ごいをするはずはない、家政婦ではないか』という疑念が生じ、『何としても殺害をやり遂げたい』と思う一方で『許してやろうか』とも思いました…。被告の中では、『予定通り殺せ』という意思と、『助けよう』という意思がぶつかりあい、混乱したといえます」

 「検察官は『被告人が靖子さんを追いかけた』と言いますが、靖子さんは、そのことを認識していません。その時、被告人は元次官が屋内にいるのかに関心を持っていたのであり、追いかけたわけではありません…」

 「以上のことから、『中止未遂』が成立すると考えます。仮に成立しないとしても、命ごいを前にしたためらいは、被告に人としての心情が存在することを示しており、死刑回避の要素になります」

 《ここで、弁護人は一息ついた。次は「自首の評価」についての主張だ。小泉被告は事件発覚後、自ら警視庁に出頭している》

 弁護人「被告人が出頭した時点で、一連の事件について、被告人が犯人であるという証拠はなく、目撃者もいませんでした。出頭しなければ、検挙に至らなかった可能性が極めて高かったのです」

 「被告人は出頭の際、凶器などをすべて持参し、その後の聴取に対しても、隠すことなく行為のすべてを話しています。自首により、犯行の全容が容易かつ短期間に判明しているのです…。本件では、自首による裁量的減刑がなされるのが相当と考えます」

 《小泉被告は、両手のひらを太ももの上で組んで、黙って弁護人の読み上げを聞いている》

 弁護人「最後に、被告が人間性を失っていない、ということです」

 《弁護人は、小泉被告が犬好きであることや、公判でみせた人間性をうかがわせる言動を再現することで、情状を訴えていく》

 《小泉被告は、騒音トラブルで建設会社の社長宅にクレームをつけに行った際、犬の名前入りの表札を見つけ「犬をかわいがる人は悪い人ではない」と思ったという。また、公判でも、被害者の靖子さんも犬好きであると聞かされ、「今は考えないようにしている」と答えている。弁護人は、そうした証言を振り返りながら、小泉被告の中にある“良心”を裁判官らに印象付けようとしていく》

 弁護人「被告人は、血の通った人間性を豊かに持っています。それが外に出ないよう、無理に押し込めている。かたくなで切ない姿勢が見て取れます…」

 《続いて弁護人は、被告人質問で、愛犬チロについて問われた際、小泉被告がみせた言動を振り返った。小泉被告は公判でチロの話をした際、言葉を詰まらせたり、自分で自分のほおをたたいたり、大きく動揺している》

 弁護人「このときの被告の心情は、極めて純粋だったことは、供述態度から明らかです。実は、被告の内面は、切れば血がほとばしるほど熱いものであり、それが外に出ないよう、押し込めているのです…」

 《公判の様子を詳細に再現する弁護人。小泉被告は黙って聞いているが、心なしか耳が赤く染まっているようにも見える》

 弁護人「極悪非道な犯行といいますが、被告人は無理をして、極悪非道なふりをしている、というのが正確です。その弱さは、靖子さんの命ごいを前にして、あらわになっています」

 =(下)に続く

【関連記事】
元厚生次官ら連続殺傷 最終弁論(上)被告は心神喪失か耗弱 弁護人、検察側鑑定を厳しく批判
元厚生次官ら連続殺傷事件 きょう結審
元厚生次官ら連続殺傷 論告要旨(下)「極悪非道で一分の同情の余地もない」
元厚生次官ら連続殺傷 論告要旨(上) 「残忍極まりない凶悪な犯行」
元厚生次官ら連続殺傷 「マモノとは何か」とただす裁判官 被告は「あだ討ちだった」

<石川衆院議員>離党届を提出、小沢幹事長が受理 民主党(毎日新聞)
船長2人を逮捕=位置情報切った疑い−海保(時事通信)
<枝野行政刷新相>法令解釈担当に 鳩山首相の意向で(毎日新聞)
厚労政務官の実績、7割「分からず」=仕事ぶり伝わらず? −NPO調査(時事通信)
「社会的制裁受けるべき」前原国交相が小糸工業批判(産経新聞)

小2男児、学年途中から「女児」 性同一性障害で(産経新聞)

 埼玉県内の公立小学校が昨年9月、小学2年の男児(8)の性同一性障害を全校生徒に告げ、女児として学校生活を過ごすことを認めていたことが12日、県内の教育関係者への取材で分かった。関係者によると、在校中の児童の性同一性障害を公表し、生活上の性別を切り替えるケースは極めて異例という。

 関係者によると、児童は男児として扱われることに違和感を覚え、昨年2月に医療機関を受診。性同一性障害と診断され、医師が「女性として扱う配慮が望ましい」などとの意見を付けた。

 保護者から「女の子として通学させたい」などと要望を受けた学校側は、児童への配慮が必要と判断。昨年9月、校長が全校生徒に児童の性同一性障害を公表した。また、児童の母親がクラスの保護者に事情を説明し、女児として学校生活を過ごすことが認められたという。

 児童の学籍は戸籍と同様に男児のままだが、児童はスカートをはいて登校し、トイレは女性教員用を使用。体育の授業や男女別に整列する際などでは、女児として扱われているという。

【関連記事】
性別変更、結婚後は戸籍から消して 障害者団体が要望
「嫡出子」ダメと市役所 性同一性障害の夫に 兵庫・宍粟
椿姫彩菜が新型インフルで仕事をキャンセル「悔しくて…」
同性愛者、オバマ氏に期待 米軍の規定変更
同性愛カップルの連邦政府職員に手当 オバマ米大統領

<山本病院事件>不要ながん治療や検査繰り返す 死亡患者に(毎日新聞)
「三百代言」のそしり、免れないのはどちら(読売新聞)
ガーゼへの助成求め署名提出=皮膚の難病患者ら、厚労省に(時事通信)
クレーン車が路線バスに追突 7人軽傷 東京・足立の環状七号線(産経新聞)
<石川知裕議員>近く民主党を離党へ 党幹部に電話で伝える(毎日新聞)

HIV感染・発症者、7年ぶり減少=検査低調、新型インフル影響か−厚労省(時事通信)

 2009年に新たに報告されたHIV感染者と発症患者は計1428人(速報値)で、7年ぶりに減少したことが12日、厚生労働省のまとめで分かった。08年は1545人。同省エイズ動向委員会は「検査を受けた人の減少が要因とみられ、新型インフルエンザの影響があった可能性は否定できない」と指摘した。
 同省によると、HIV感染者が1008人、発症患者が420人で、いずれも前年より減少。感染者の感染経路は同性間の性的接触が約67%、異性間が約20%だった。 

【関連ニュース】
【特集】新型インフルエンザ
〔写真特集〕新型インフルエンザ
休校や学級閉鎖、2週連続で減少=一部で季節性も、新型インフル
新型ワクチンの接種勧奨へ=予防接種法改正で
ツムラ、営業益193億円に下方修正=新型インフル流行下火で-10年3月期予想

学テ、市町村名伏せ公開=京都府教委(時事通信)
あいさつ交わさず、路上駐車も=逮捕の18歳少年−石巻3人殺傷(時事通信)
銀座の時計窃盗 香港の捜査員、来日へ(産経新聞)
外交機密費、官邸に上納…政府初めて認める(読売新聞)
<雑記帳>下関だって龍馬ゆかりの地…長府博物館が資料公開(毎日新聞)

放火容疑で27歳女逮捕=「給料が安くいらいら」−警視庁(時事通信)

 自宅アパートのごみ置き場に放火したとして、警視庁練馬署は9日までに、建造物等以外放火容疑で、東京都練馬区桜台、風俗店従業員浦田数音容疑者(27)を逮捕した。同署の調べに「給料が安くいらいらしていた。やれば気が晴れた」と述べ、容疑を認めているという。
 同署によると、先月下旬から今月上旬にかけ、同アパートではごみなどが燃える不審火が数件あり、関連を調べている。
 逮捕容疑は6日午前1時15分ごろ、自宅の木造モルタル2階建てアパート脇のごみ置き場で、段ボールにライターで火を付けた上、近くに止めてあった住民の自転車1台を投げ入れて燃やした疑い。 

【関連ニュース】
わいせつDVD店に部屋転貸=不動産会社を初摘発
男性殺害容疑で暴力団組員逮捕=金銭トラブルか
脅迫容疑で元社員逮捕=外装社長に「殺す」電話
「家族殺す」と女子中生脅す=容疑で大学生逮捕
ほかにも男2人が関与か=11年前の男性殺害

埼玉不審死 大出さんの携帯不明 木嶋容疑者、証拠隠滅?(産経新聞)
<貧血>B・AB型女性はなりにくい A・O型より21%(毎日新聞)
「女子高生を妊娠させた」ニセ60代弟が80代兄だます(産経新聞)
小沢氏続投、参院選への影響懸念…政府・民主(読売新聞)
<文科省>108大学に留意事項 専任教員不足など改善を(毎日新聞)

<国民生活センター>がん入院保険金不払いで約款改善求める(毎日新聞)

 国民生活センターは3日、がん摘出手術を前に血糖値を下げるため入院した男性に対し、がん保険の入院保険金が支払われないケースがあったと発表した。同センター消費者苦情処理専門委員会は「本件は支払いを求めることができる」と判断した上で、「保険の約款があいまい。保険会社は支払い事由が明確になるよう改善することが求められる」とする助言をまとめた。

 同センターによると、男性は前立腺がんで08年5月、19日間入院して血糖値を調整し、翌月に再入院してがん摘出手術を受けた。5月分の入院保険金約20万円を請求したが、保険会社側はがん保険の対象外とし、再入院や手術の分は支払い対象とした。

 約款は、支払い事由を「がんの治療が必要とされ、その治療を受けることを直接の目的として入院していること」と記していた。同センターは委員会の助言を添えて保険会社に再考を求めたが、保険金は支払われなかった。同センターは「他のがん保険の約款でも同様の文言が使われており、今後もトラブルが懸念される」としている。【藤田祐子】

【関連ニュース】
悪質商法:HP作成ソフトリースで法外な料金 被害が多発
コンタクトレンズ:MPSタイプの一部消毒液、効果不十分
悪質商法:HPソフト高額リース 「売り上げ伸びる」誘い、被害急増
安心・安全ナビ:太陽光発電装置の訪問販売でトラブルが相次いでいます。
消費ナビ:「パチンコ攻略法」の被害が増えています。

川に乗用車転落、車内に男女2人の遺体(読売新聞)
<陸山会事件>石川議員、保釈 報道陣の問いには答えず (毎日新聞)
拉致問題「実行犯引き渡し項目」削除めぐり波紋(産経新聞)
当時の上司、検察調書の内容否定…村木元局長公判(読売新聞)
国内医療用薬が微減も大幅増益―大日本住友製薬(医療介護CBニュース)

秘書の嘆き今回も、不満の声・説明求める声(読売新聞)

 「切り捨てられるのは、いつも秘書」「小沢さんの責任は重い」――。秘書や元秘書3人が起訴され、小沢幹事長は不起訴になった陸山会事件。

 民主党内では、現役の秘書たちが「政治家本人が責任を問われなくていいのか」と不満を漏らし、秘書経験がある現役の国会議員からは、小沢氏にさらなる説明を求める声が上がった。

 「『秘書に任せていた』と小沢さんは話しているが、その判断をしたのも小沢さん自身。刑事責任が問われなくても、政治家としての責任は重い」。国会議員の秘書をしたことがある民主党の若手衆院議員は今回の結果について、そう語った後、「今回の不起訴で、党内にはこれで終わりという空気が漂っているが、小沢さんにはきちんと説明してもらいたい」と話した。

 「国民にも事実関係がよく理解されていない面がある」。やはり、そう指摘して「説明を尽くしてほしい」と語ったのは、馬淵澄夫・国土交通副大臣の秘書だった大西健介衆院議員(38)。

 前原誠司国交相の下で約1年間秘書を務めた同党の城井崇衆院議員(36)も「政治家が資金の流れをすべて把握することは難しいのは分かる。それでも、政治家もチェックするよう心がける必要があると思う」と語った。

 一方、同党衆院議員に仕える秘書歴20年のベテラン秘書は「切り捨てられるのはいつも秘書。それは政権交代しても変わらない」と悲しそうな表情を見せた。

<両堂記>東大寺二月堂全焼時の様子、詳細に 奈良博で公開(毎日新聞)
忍野村の協力、真意を確認=普天間問題で官房長官(時事通信)
書の甲子園 大阪市立美術館で開幕(毎日新聞)
船体前方に弾痕集中=銃撃受けた漁船2隻−1管(時事通信)
将棋界最年長 74歳・有吉九段、引退へ(産経新聞)

税優遇の不動産、陸山会が異例の所有(読売新聞)

 民主党の小沢一郎幹事長の資金管理団体「陸山会」の土地取引を巡る事件では、同会が保有する多数の不動産に注目が集まっている。

 個人が不動産を購入する場合と違い、政治団体では購入の原資となる収入は課税されず、代表者が死亡しても相続税を支払う必要がないなど、税務上有利な点が多いからだ。総務省によると、同省所管の資金管理団体で不動産を所有しているのは同会だけだ。政治団体の不動産を巡る税務上の問題を検証する。

 ◆収入◆ 

 「陸山会の政治資金は、寄付金が原資」。2007年2月、小沢氏は、同会が多数の不動産を所有していることが問題視されたことで記者会見を開き、政治献金を使って不動産を購入していることを説明した。

 政治団体は、支援者からの寄付などが主な収入となるが、収益事業を営まない限りは課税はされない。個人の場合、先立つ資金となる給与などの収入には所得税、親族から相続を受けた場合は相続税、贈与を受けた場合は贈与税などの税金が発生するのとは対照的だ。仮に、個人が1億円の贈与を受けると、贈与税の支払いは約4700万円だ。

 ◆転売◆ 

 同会は04年までの11年間に、東京都、岩手県、仙台市で計12件の不動産を取得。購入総額は約10億5000万円。これまでに3件を売却、1件は譲渡している。

 一方、個人が所有している不動産を売却し、利益が出た場合、所得税や住民税の課税対象になる。しかし、陸山会のように、政治団体が所有し、売却した際の収入も政治団体が受け取っていれば、原則として政治団体への課税はされない。

 ◆相続税◆

 「私が政界を引退した時に不動産が陸山会の資産として残っていたら、第一に、後進の人たちへの支援のために使いたい。さらに、ライフワークとして取り組んできた日米・日中の草の根交流の基金に充てたい」。小沢氏は07年2月の記者会見時、こう説明している。

 不動産を所有している個人が死亡した場合、相続人には相続税の支払い義務が生じ、不動産の贈与を生前に受けていれば贈与税が課せられる。しかし、政治団体の場合、代表者が死亡したり、後継者に代表の座を譲ったりしても、団体はそのまま存続する。このため、相続税や贈与税の支払い義務がないまま、不動産を持ち続けることが可能だ。

 ◆法の不備◆

 同会が多数の不動産を所有することが発覚した後、政治資金規正法が改正され、07年8月の施行以降、資金管理団体による不動産の取得や保有が禁止された。しかし、法改正前に不動産を所有していた同会はこの対象外だ。谷口将紀・東大教授(現代日本政治論)は、「そもそも、政治資金規正法はこれまで、政治団体が多数の不動産を所有するという事態を全く想定していなかった」と指摘する。

 同法ではこのほかにも、政治団体の解散時の資産処理について規定がないなどの不備もあり、谷口教授は、「政治団体は政治家個人のものではなく、主義主張を持った人たちの集まりであるというのが本来の姿。財産をどう管理するかなどの検討が必要だ」としている。

社民・国民新、岡田外相の「普天間継続も」発言に反発(産経新聞)
日航のハイチ支援 ツイッター後押し(産経新聞)
島根の女子大生遺棄 懸賞金の前倒し検討(産経新聞)
運転のブラジル人を指名手配へ=危険運転致死容疑で逮捕状−名古屋ひき逃げ・県警(時事通信)
宇宙基地運用延長を歓迎=文科相(時事通信)

黒澤明財団、寄付金どこに? =3億8800万円、記念館計画−佐賀・伊万里市(時事通信)

 佐賀県伊万里市に「黒澤明記念館」を建てることを計画している財団法人「黒澤明文化振興財団」(同市)が、寄付金3億8800万円を集めたとしつつ、決算報告書には現金などの流動資産を約140万円と記載していることが分かった。
 県や市は財団に説明を求めているが、財団は「担当者が不在」として、寄付金管理について明確な説明に至っていない。
 財団によると、黒澤明監督は、映画「乱」の撮影で佐賀県を訪れた際に立ち寄った伊万里市の夕日に感動し、「記念館を造るなら伊万里のような所に」と語ったといい、財団は1999年に設立された。
 記念館の建設費用は約19億円。財団は監督の生誕100年に当たる2010年の開館を予定するが、めどが立っていない。
 寄付金は昨年11月末現在で約3億8800万円集まったとしており、記念館を誘致した同市に「寄付金は残してある」と説明していた。
 しかし、財団が県に提出した2007年度決算報告書には、現金や預金などの流動資産を約140万円と記載。08年度決算報告書は提出期限が昨年6月末だが、現在まで提出されていない。 

阿久根市長に謝罪求める会、人権団体などが結成(読売新聞)
触った女性は警察官 痴漢の現行犯で会社員逮捕(産経新聞)
保釈の石川知裕被告、無言で一礼(産経新聞)
新型インフル対策「別室」も 関西の私大入試本格スタート(産経新聞)
ブロンズ像に94億円! ジャコメッティの作品、史上最高額で落札(産経新聞)

【from Editor】純文学は聖域か(産経新聞)

 現場から届いた「該当作なし」の報に正直、どうしてと思った。1月14日に選考会が開かれた第142回芥川賞のことである。

 昭和51年に村上龍の『限りなく透明に近いブルー』が受賞して以降の10年は、「該当作なし」もさして珍しくなかったが、「選考委員の怠慢ではないか」という批判を受け、ことに今世紀に入ってからの10年は、毎回受賞作が選ばれてきた。出版不況へのカンフル剤的な効果が期待されている、という事情もあるのかもしれない。

 今回の候補者で、一番気になっていたのは『犬はいつも足元にいて』を書いた大森兄弟。これまで年齢や職業、国籍などで異色の受賞者が登場するたびに話題になったが、合作は初めて。しかも34歳と33歳の兄弟とあって注目が集まっていた。受賞すれば紙面で大きく取り上げることになる。

 いや、仕事柄だけでなく、個人的にも一番魅力を感じた作品で、内心、今回はこれで決まり、だったのだが。

 ここで説明しておくが、芥川賞は年に2回、日本文学振興会が文芸誌などに掲載された新人の作品から候補作を選出、作家らによる選考会を開いて受賞作を決める仕組みだ。現在の選考委員は、前出の村上氏のほか、石原慎太郎氏や山田詠美氏ら9人。

 そして今回の選考結果は冒頭に書いた通りなのだが、なんと期待の本作は、最初の段階で選から漏れ、その理由として「純文学は一人の作家が自分の魂で書くもの」という意見が出たという。

 これは腑(ふ)に落ちない。自分の予想が外れた負け惜しみではない。確かに芸術、特に感覚で鑑賞する分野では合作が難しいのは理解できる。だが、芸術による感動が魂のぶつかり合いであるなら、制作の段階で魂をぶつけ合ってもいいではないか。映画などはこれがないとできないし、純文学だって実は編集者との“合作”といっていいような作品も多い。

 本作は、河出書房新社が主催する文藝賞を受賞している。選考委員としてこの作品を選んだ4人の作家は、この「純文学聖域論」をどう思っているのか、ぜひ意見を聞いてみたい。

 さらに腑に落ちないのは、「該当作なし」にいたるのに1時間ほどしかかからなかったことだ。今回の候補作群が、前回、前々回に劣っているとは思えない。9人の作家が深夜まで議論した結論ならまだしも、やはり怠慢のそしりを免れないのではないか。(大阪文化部長 真鍋秀典)

規約めぐり市側と対立か=県庁など捜索−町村会汚職・福岡県警(時事通信)
再聴取「前回と同じ内容」、詳細言及せず…小沢氏(読売新聞)
【風】写真入り警告表示、どう思う?(産経新聞)
小沢氏続投で摩擦も=「不起訴処分」には安堵−民主(時事通信)
<坪田譲治文学賞>濱野さんの「トーキョー・クロスロード」(毎日新聞)

遺族がコメント発表 山本病院の患者死亡(産経新聞)

 手術で、死亡した男性患者=(51)=の父親が6日、奈良県警を通じてコメントを発表した。全文は以下の通り。

 息子(長男)が死亡する前日まで付けていた日記には、健康を取り戻すために医師を信じて手術を受けることを決心した心境が書きつづられています。

 信頼していた医師に無茶苦茶な手術をされ何も知らずに息子が死んでいったかと思うと無念でなりません。今後の捜査により事件の真相が明らかになることを望みます。

 なお、私ども遺族は平穏な生活を送ることを望んでおりますことから取材や実名報道は差し控えていただくようお願い申し上げます。

【関連記事】
塚本容疑者「守秘義務がある」 山本病院の患者死亡
患者死亡で山本病院理事長ら逮捕 奈良、業過致死容疑で
山本病院の患者死亡事件 理事長らに逮捕状
山本病院理事長に実刑判決 奈良の診療報酬詐取
山本病院事件 肝臓手術で死亡を隠ぺいか

前副知事「わいろの認識ない」=福岡県町村会汚職で弁護人(時事通信)
生活満足度「低下」が36.4%=内閣府調査(時事通信)
信者暴行容疑 韓国籍の61歳牧師を逮捕 茨城県警(毎日新聞)
3パターンで検討 温室効果ガス削減で環境相(産経新聞)
ハイチ支援の教訓生かす=医療チームが帰国報告−岡田外相(時事通信)

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。